「楽典」を学ぶメリット

こんにちは、私は田中秀一と申します。

本日から、音楽を学んでいく上で、とても大切な音楽の基礎知識を、あなたに分かりやすく説明させていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

目次

「楽典」を学ぶ|その意義とは?

それでは・・・まずはじめに・・・

あなたは、「がくてん」という言葉を知っていますか?
こういう漢字です・・・
楽 典
楽天(らくてん)ではありません、がくてんと読みます。

この言葉の意味は音楽の文法、または音楽の理論というものですが・・・
音楽の文法、音楽の理論・・・なんて、その言葉を聞くと・・・

いやー難しそうだなぁ!

と眉をひそめてしまいそうですね。

でも大丈夫!・・・
私が、努めて分かりやすく話をしていきますので、あなたは私の話を聞きながら、少しずつ学びを進めてください。
楽典の内容が分かると、とても楽しいと思います・・・どうぞ期待していてください!

それでは、先ずお話ししたいのは・・・

「あなたが楽典の知識なしで音楽を習うとどうなるか?」

というお話です。

あなたは、今、何かしらの楽器(歌)を学んでいますか?

通常の音楽のレッスンでは・・・

理論は後回しで先ずは楽器に触れてみよう???

・・・と、そのような傾向にあるようです。

もちろん最初の段階で、あなたが新たに楽器を手にして、あなたが奏でる音に対して・・・

楽しくていいなぁ~!

・・・と、満足感を持ちながら、楽器に親しんでいくことは大切だと思います。

しかし、楽器などの技術習得のある段階では、しっかりとした音楽の理論的な学びを行う必要があります。

このことは断言します!

音楽の理論は後回し、そしていくらたってもずっと後回しでは、あなたは本当の意味での音楽表現を自分で生み出すこと、クリエイトすることはできないことを、先ず、知っておいていただきたいと思います。

自分が演奏する音楽の仕組みが、きちんと備わっていないと、一回一回の練習経験、学習経験が積み上がってきません。

また、一曲を頑張ってマスターしたが、次の曲はまた最初からやり直し・・・そういうことになってしまいます。

つまり、たとえは悪いかも知れませんが・・・

砂のお城のようなものです!

満ち潮になって波が押し寄せると、途端に崩れてしまったり、あるいは、雪の上に絵を描いたりするようなもので、時間がたつと溶けて流れてしまうのです。

砂の城

先生のお手本通りに、一曲ずつ手取り足取り教えてもらう・・・

最初の内はそれでもいいと思いますし、仕方ないと思います。
しかし、いつまでたっても、先生がお手本を示す演奏を耳でコピーして、それで満足しているのは、たとえその演奏が良い演奏であっても、その場限りであって、あなたの自主的な演奏とは言えません。

演奏する醍醐味は、思い描く音楽を、思いっきり情熱をもって表現し、聴衆が、その演奏に同調し感動を共にすることなのですね。

さて、・・・どうすれば、自主的なあなたの演奏が実現するのでしょうか?
そして、感動を分かち合えるような演奏ができるのでしょうか?

演奏をするものとして、それを考え続けること・・・それこそが大切なことなのです。

音楽を通して得ることができた感動体験は、何物にも代えがたい歓喜をもたらします。

さて、ちょっと考えて欲しいんですけど・・・楽譜とは何でしょうか?

それは音楽表現に対してありとあらゆる様々な情報が書き記されているものですね。

作曲家が作った作品のアイディアやイメージを、作曲家自身の求めに応じて、演奏者に正確に再現させるために、「演奏者がどのように作品を表現して欲しいのか」を、命がけで、ぎりぎりまで考え抜いて楽譜上に記しているのです。

ですから、練習する段階においては、先ず、その楽譜の情報を可能な限り読み解いて、この曲のこの部分は、どういう表現をするべきなのか・・・
という、あなたのその曲に対する正しい主義主張を持つことが、演奏者としての大前提となります。

それを踏まえた上で、自分が表現したい納得のいく演奏を実現するために、その作品で求められる必要な技術を磨くのです。

そうすることによって、楽器の練習が、本当に意味がある、やりがいがある練習となるのです。

練習中に、次から次へと譜面から新たな視点が浮かび、音楽表現に対する新たな発想が豊かに沸き上がってきます。
その様な練習をしているならば、練習している間じゅう、音楽の魅力が色あせることはありませんし、

もう飽きちゃった・・・

・・・なんてことは考えられませんよ(笑)
常に音楽の素晴らしさを感じながら練習することができる、大変充実した時になります。

英文法の大切さは後からわかる!?

楽典は音楽の文法とお話ししましたが、ここで話題を英語に置き換えて文法というものを考えてみましょう。
その方があなたにとって、きっとわかりやすいと思います。

英文法の大切さは、後からわかる!!

・・・という内容です。

最近の英語教育のキーワードをご存知ですか?
そのキーワードとは・・・
聞く(リスニング
読む(リーディング)
話す(スピーキング
書く(ライティング)
ということで、英語の「4技能」といわれています。

大学入試もその方向で改革が進みました。
もちろん、それでいいと思うのですが・・・
なんとなく4技能という言葉が独り歩きして、「何のための4技能なのか」という議論が少ないとも言われます。

よくこのようなことを耳にしませんか?

君は、文法なんかを気にしすぎるから話せないんだ!

英語が流ちょうに話せる人を見てごらん。
文法なんか全然、気にしていないよ!

と・・・もっともらしく言われ、文法は必要なし、文法不要論がまかり通っている気がします。
しかし、それってどうなんでしょうか?

何の分野でも、一つの技能を習得する段階を考えると・・・
ざっくりと大きく分けて言えば・・・
第1段階として、まず、そもそも文法なんて、まったく理解もしてない段階。
第2段階は、理解はしていても、それを使いこなすことができないという段階。
そして、最後の段階は、理解したものを完全に使いこなせるという段階です。

そうして、ほとんどの人が英語の文法を身に着けても、残念ながら第2段階・・・
理解はしていても、それを使いこなすことができないという段階なのです。

つまり理解しただけで終わってしまって、使いこなすには至らないということです。

そうすると、そのほとんどの人はどう考えるのかというと?・・・

一生懸命、文法を勉強したけど、会話に役立ってないから必要な~い!

という結論に陥るわけですね。

そうではなくて、やっぱりこの使いこなすレベルになってこそ、文法の本当の大切さもわかるものだと思うのです。

何故なら、現在完了とか関係代名詞、あるいは仮定法などの文法を、会話で完璧に使いこなせたら、一気にコミュニケーションのレベルも上がります。

文法をマスターすると一番伸びるのはコミュニケーション能力・・・つまり英語の4領域のレベルが飛躍的に向上するのです。

結局、この2番目のレベルの人にとっては、文法がすごくうっとうしいんですね。

話そうとすると、つい文法的なことが気になってしまう。
多くの教材はその状態を「悪」と捉えますが、それは「悪」でも何でもありません。
それは、誰もが通る道であり、成長するために必要なハードルなのですね。

さて、今お伝えしたことを参考にしていただき、次を読んでくださいね。

「楽典」を学ぶメリットとは!

「楽典」を学ぶメリットをお話すると・・・
まず、「楽典」の知識を身に着けることで、今練習すること、つまり「やること」が見えてくるから、練習が楽になり、何よりも楽しくなります。

なんで自分はできないんだ!!!

・・・と自分を責める回数も少なくなると思います。
音楽の表現、つまり音楽の陰影や深みなどに対して、こうやるべきという自主的な学習ができるようになります。

その結果、レッスンでは「音が長い短い」「大きい小さい」の範囲で指導されていたことから、より深い音楽レベルの内容を教わることができるようになるかも知れません。

もっと身近で具体的な例では・・・

私は歌がへたで、からっきしの音痴と思っていた

実は音の高さ(音高)の上がり下がりの法則がわかっていなかった。
また音程の感覚が良く理解できずに身についてなかった。

私はリズム感が悪いと思っていた

そもそも拍や拍子に対して、意識が伴ってなかった。

よく曲が演奏中によく止まってしまうのはどうしてか?

全体の構成(骨組み)がつかめていなかったので、その場その場の行き当たりばったりの演奏になっていた。

など、音楽理論の知識を持つことによって得られる恩恵は数知れません。

今までの自分の立場は、リズムと音高、ハーモニーといった、様ざまな音楽の情報を統合して、楽曲の全体を作っていく作業は・・・「自分以外の誰か」であり、自分自身はそれの、良い「模倣者」でした。

今後は・・・
音楽の仕組みを理解する力を備え、自分の音楽を内側から導き出していきましょう!

真の音楽を素晴らしさを、感動しながら主体的に追及していくあなたになること。
それが「楽典」を学ぶ真の目的です。

如何でしたでしょうか?
それでは、次の投稿から、実際に「楽典」についてお話をしていきます。
期待していてくださいね。

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ご質問はこちらまで
freude2020sp@gmail.com
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