連 符
引き続き、連符について詳しく説明します。
連符というのはですね・・・
前回「音符の長さの割合」で示したように、1⃣各音符は、2等分ずつの割合になっていますが・・・
この長さの割合を変えて、音やリズムに変化を付ける場合に、連符を使います。
各音符は2等分ずつの割合になっていますが・・・
それってどういうことかというと、ちょっと前回の説明を思い出してください・・・
この図を思い出してくださいね、つまり・・・
全音符の長さを2等分している・・・二分音符
その二分音符を、更に2等分している・・・四分音符
四分音符を2等分している・・・八分音符
このことを言っているわけです。
音符とは、全音符から始まって、2等分ごとに、順々に短い音符になっていく。
そのようにして作られていると説明しましたね・・・
しかし場合によっては・・・
それぞれこの、2等分された音符の「長さの割合」を変えて、音やリズムに変化を付ける場合に、「連符」というものを使います。
それでは、具体的に連符を見てみましょう。
三連符
一般的に最も多く使われる連符は3連符です。
ですから、連符を説明するに当たって、最初に三連符から見てみることにしましょう。
この音符の形が、三連符です。
これらの中から、赤矢印の三連符を取り上げて説明することにします。
これは、 四分音符1拍に対して、それを3等分しているんですね・・・
この1拍に対して、通常通りの分割(1⃣の内容を表す)・・・つまり、2等分するのであれば・・・きちんと割り切れるんですが・・・
三連符の場合は、この四分音符1つを3つで割ることになります・・・
2つじゃなくて、3つで四分音符を割るわけです。
よろしいでしょうか?・・・これが三連符といいます。
二連符と四連符
さらに、二連符と四連分について説明します。
2⃣ 通常、3等分の割合になっている付点音符を、2等分したものが二連符であり、四等分したものをしたものを、四連符といいます。
2⃣ の説明
通常、「3等分の割合になっている付点音符」というのは、どういうことかと言いますと・・・
例えば6/8拍子という拍子があります。
6/8拍子は、先で説明しますが、複合拍子という拍子です。
6/8拍子というものは、「123456」と、1小節に八分音符(♪)が6つ入っている拍子です。
そして、6つの八分音符が、2つのグループに分かれるんですね。
一つは「123456」→→→6拍子
もう一つは「123,223」→→→2拍子(付点四分音符を1拍とした)
このように、6拍子であり同時に2拍子として捉えることができるために「複合拍子」と呼ばれます。
この2拍子の基本の拍の音符は、八分音符が三つ合わさった音符、つまり、1拍は付点四分音符となるわけです。
そして逆に、1拍に当たる付点四分音符の一つ一つは、八分音符3つに分割されているということです。
2⃣ 「通常、三等分の割合になっている付点音符」
という、この言葉の説明は、今お話したようなことですが・・・この説明で、お分かりいただけますか?
二連符
それでは、先ず二連符から説明していきましょう。
赤矢印で示した、付点四分音符が1拍になる拍子、について考えてみます。
先程説明したように、 付点四分音符を1拍と捉えた時に、その中に、通常では八分音符が3つありますね。
それを2連符として、無理やり2つに割るとどうなるか・・・
これがですね、ここで言われるところの、二連符ということです。
本来、法則的には、付点四分音符に対する二連符の書き方は・・・
矢印左側の、四分音符の音符の形を使いますが、実際は、矢印右側のように四分音符ではなくて、八分音符で書くことが多いです。
従来は、付点四分音符の二連符を四分音符で書くところですが、現在、ほとんどの楽譜がこのように、八分音符で書いています・・・。
ほとんどそうなっています・・・
それは、楽譜を読むときにこちらの方が読みやすく・・・というか、音の動きを感覚的に捉えやすいからだと思います。
私も、こちらの8分音符で書いている方が、自然で良いですね・・・演奏しやすいです。
それでは、一つの楽譜を例にして実際に演奏してみますね。
この楽譜には、拍子記号がついていませんが、赤枠の中を見ると、1小節に八分音符が12コ入っています。
12/8拍子です・・・これは、繰り返しますが・・・八分音符3つを合わせた付点四分音符を、拍の単位にして、それが一小節に4つ含まれています。つまり4拍子系の楽譜になります。
四連符
今度は四連符について説明します。
ここに3/4拍子の曲があります。
ちょっと弾いて見ましょう。・・
【演奏】有名なスケーターズワルツですね・・
さて、3/4拍子
赤枠内の矢印に注目してください。
拍子記号の下の、分母に当たるのが、その拍子の単位と成る音符の種類で、この場合は四分音符でっす。
また、分子が表すものは、1小節に含まれる分母で表された音符の数を表しています。
4/3拍子とは、1小節に4分音符が3つ入っている拍子です。
因みに、1小節とは、縦のラインで区切られた部屋1つを表します。
ですから123、223、323・・・ワルツような・・・ズンチャッチャ、ズンチャッチャ・・・まあこういったものが3拍子です。
そこで、四連符を表現しようとしたら、 この3拍子を、無理やり4つに分けるわける必要があります。
メトロノームを付けて、3拍子を表したあとに、4連符が入りますので注意して聴いてください。
これがの4連符ということなんですね・・・
これで、二連符四連符の説明を終わります。
さてここまでが、まず、「音の長短について」、特に音符や休符について学んできました。
分かりに難かったことはないでしょうか?
繰り返し私の話の内容を読み返してください。
少しずつで結構ですので理解を深めていってくださいね。
それでは、「音の長短について」の説明を終わります。
最後まで見ていていただき、ありがとうございました。
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