音の長短についてⅡ

連 符

引き続き、連符について詳しく説明します。

連符というのはですね・・・

前回「音符の長さの割合」で示したように、1⃣各音符は、2等分ずつの割合になっていますが・・・

この長さの割合を変えて、音やリズムに変化を付ける場合に、連符を使います。

各音符は2等分ずつの割合になっていますが・・・
それってどういうことかというと、ちょっと前回の説明を思い出してください・・・

この図を思い出してくださいね、つまり・・・
全音符の長さを2等分している・・・二分音符
その二分音符を、更に2等分している・・・四分音符
四分音符を2等分している・・・八分音符
このことを言っているわけです。

 音符とは、全音符から始まって、2等分ごとに、順々に短い音符になっていく。
そのようにして作られていると説明しましたね・・・ 

しかし場合によっては・・・
それぞれこの、2等分された音符「長さの割合」を変えて、音やリズムに変化を付ける場合に、「連符」というものを使います。

それでは、具体的に連符を見てみましょう。 

三連符

一般的に最も多く使われる連符は3連符です。
ですから、連符を説明するに当たって、最初に三連符から見てみることにしましょう。

三連符

 この音符の形が、三連符です。
これらの中から、赤矢印の三連符を取り上げて説明することにします。 

これは、 四分音符1拍に対して、それを3等分しているんですね・・・

 この1拍に対して、通常通りの分割(1⃣の内容を表す)・・・つまり、2等分するのであれば・・・きちんと割り切れるんですが・・・

 三連符の場合は、この四分音符1つを3つで割ることになります・・・

2つじゃなくて、3つで四分音符を割るわけです。

 よろしいでしょうか?・・・これが三連符といいます。 

二連符と四連符

さらに、二連符と四連分について説明します。 

 2⃣ 通常、3等分の割合になっている付点音符を、2等分したものが二連符であり、四等分したものをしたものを、四連符といいます。 

2⃣ の説明
通常、「3等分の割合になっている付点音符」というのは、どういうことかと言いますと・・・
例えば6/8拍子という拍子があります。

6/8拍子

6/8拍子は、先で説明しますが、複合拍子という拍子です。

 6/8拍子というものは、「123456」と、1小節に八分音符(♪)が6つ入っている拍子です。
そして、6つの八分音符が、2つのグループに分かれるんですね。

 一つは「123456」→→→6拍子
もう一つは「123,223」→→→2拍子(付点四分音符を1拍とした)

このように、6拍子であり同時に2拍子として捉えることができるために「複合拍子」と呼ばれます。  

複合拍子

この2拍子の基本の拍の音符は、八分音符が三つ合わさった音符、つまり、1拍は付点四分音符となるわけです。

そして逆に、1拍に当たる付点四分音符の一つ一つは、八分音符3つに分割されているということです。

2⃣ 「通常、三等分の割合になっている付点音符」
という、この言葉の説明は、今お話したようなことですが・・・この説明で、お分かりいただけますか? 

二連符 

それでは、先ず二連符から説明していきましょう。 

赤矢印で示した、付点四分音符が1拍になる拍子、について考えてみます。

二連符

先程説明したように、 付点四分音符を1拍と捉えた時に、その中に、通常では八分音符が3つありますね。 

それを2連符として、無理やり2つに割るとどうなるか・・・

これがですね、ここで言われるところの、二連符ということです。 

本来、法則的には、付点四分音符に対する二連符の書き方は・・・
矢印左側の、四分音符の音符の形を使いますが、実際は、矢印右側のように四分音符ではなくて、八分音符で書くことが多いです。

従来は、付点四分音符の二連符を四分音符で書くところですが、現在、ほとんどの楽譜がこのように、八分音符で書いています・・・。

ほとんどそうなっています・・・

それは、楽譜を読むときにこちらの方が読みやすく・・・というか、音の動きを感覚的に捉えやすいからだと思います。
私も、こちらの8分音符で書いている方が、自然で良いですね・・・演奏しやすいです。

それでは、一つの楽譜を例にして実際に演奏してみますね。

この楽譜には、拍子記号がついていませんが、赤枠の中を見ると、1小節に八分音符が12コ入っています。

12/8拍子です・・・これは、繰り返しますが・・・八分音符3つを合わせた付点四分音符を、拍の単位にして、それが一小節に4つ含まれています。つまり4拍子系の楽譜になります。

四連符

今度は四連符について説明します。

 ここに3/4拍子の曲があります。

ちょっと弾いて見ましょう。・・ 

【演奏】有名なスケーターズワルツですね・・

さて、3/4拍子

赤枠内の矢印に注目してください。
拍子記号の下の、分母に当たるのが、その拍子の単位と成る音符の種類で、この場合は四分音符でっす。
また、分子が表すものは、1小節に含まれる分母で表された音符の数を表しています。

 4/3拍子とは、1小節に4分音符が3つ入っている拍子です。
因みに、1小節とは、縦のラインで区切られた部屋1つを表します。

 ですから123、223、323・・・ワルツような・・・ズンチャッチャ、ズンチャッチャ・・・まあこういったものが3拍子です。

そこで、四連符を表現しようとしたら、 この3拍子を、無理やり4つに分けるわける必要があります。

メトロノームを付けて、3拍子を表したあとに、4連符が入りますので注意して聴いてください。

これがの4連符ということなんですね・・・ 

これで、二連符四連符の説明を終わります。 

さてここまでが、まず、「音の長短について」、特に音符や休符について学んできました。

分かりに難かったことはないでしょうか?

繰り返し私の話の内容を読み返してください。
少しずつで結構ですので理解を深めていってくださいね。 

それでは、「音の長短について」の説明を終わります。

最後まで見ていていただき、ありがとうございました。

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